○鳶の由来
上棟の際、梁から梁へ文字通り飛んだので鳶と言われる(間飛び)。鳶職と言われ
るようになったのは江戸時代以降であり、町奉行、寺社奉行という行政上の自治管轄の名残により「町鳶」、「野丁場鳶(高所作業者・橋梁)」という呼称となった。
○鳶職とは
一般的に建設業で、い所で作業をしたり、家の基礎工事や家を曳いたり、解体することなどを専門とする職人のことであり、鳶工ともいう。
鳶職は「町鳶」と「野丁場鳶(高所作業者・橋梁)」に分けられ、また、作業の種類により「足場鳶」、「鉄骨鳶」、「重量鳶」などに分けられる。
○町鳶の仕事
地元に密着し、鳶としての仕事を行う。具体的には、町の工務店や建設会社の下請けとして、基礎工事、足場の設置、外構、解体などが行われている。
古くから日本各地で相互扶助の単位として町場という共同体があり、庶民の祭礼などは伝統的にこの単位で行われた。町鳶は、冠婚葬祭の互助活動や消火活動(町火消)にかかわっていたが、現在では様変わりしている。また、神社などの祭礼では神酒所やお仮屋を製作したりしている。
○野丁場鳶の仕事
大手ゼネコンなどのもとで働く鳶のことをいう。足場鳶、おもに新築の鉄骨を組む鉄骨鳶、重量鳶など会社によって請負う仕事が分かれている。
(1)足場鳶
建築現場で必要な足場を設置する鳶のことをいい、会社組織として建築現場の仮設足場の据付、解体を一体となって請負っている場合が多い。
(2)鉄骨鳶
高層ビル、橋梁など、鉄骨の組立て・解体工事に携わる鳶のことをいう。
(3)重量鳶
曳き家や移動、そして冷暖房機械や重量物などを高所に移動設置する作業を行う鳶のことをいい、橋梁関係などにも携わる。
(4)機械鳶
クレーン、デリックなどがはじまりで、リフトや杭打ち機などの機械類を扱う鳶のことをいう。
◇東京都鳶工業会は、大半が町鳶工事業者の団体です
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